インプラント
インプラントとは、むし歯や歯周病、事故などで失った歯を人工歯で補う治療法の中で、最も高い審美性と機能性を持ち合わせた治療法です。
人工歯を固定する方法はいくつかありますが、インプラントの場合は土台となるパーツを顎の骨に直接埋め込むので、しっかりと固定できるというメリットがあります。
インプラントの土台は「チタン」でできており、これが「骨と結合する」と言う特性があることで、人工歯でありながらまるで本物の歯のような安定感と噛み心地をもたらします。
- ▶ ノーベルガイドについて
- ▶ インプラントのメリット
- ▶ インプラント治療の流れ
- ▶ インプラントのQ&A
- ▶ 料金表
ノーベルガイドについて
治療期間の短縮・安全性への
配慮・身体への負担が少ない治療法
ノーベルガイドとは、インプラント治療の精度を上げてくれるシステムのことです。
歯科用CTで撮影したデータをシステム専用のソフトで処理すると、どのように治療が経過していくのかを事前にシミュレーションで確認することができます。
また、位置・角度・深さなどを誘導するマウスピースのような形状のガイドを製作し、適切な位置にインプラントを埋入します。
当院は全てのインプラント治療でノーベルガイドを使用しています。
ノーベルガイド
3つのメリット

安全性が高く、的確な治療が可能
これまでの治療では、インプラントを埋め込む角度や深さなどは歯科医師の経験や感覚で決められてきました。そのため、適切に埋入されていないケースも出てくる可能性がありました。
その点、ノーベルガイドを使うと、精密なデータからコンピューターによって適切な位置・角度・深さが割り出され、歯科医師の経験値に大きく左右されることなく埋入することが可能になります。
事前にシミュレーションを行うこともできるので、治療の安全性も向上します。

ほとんど歯肉を切らず、身体への負担を抑える
一般的なインプラント治療では、手術の際にインプラントを埋めるために歯肉を大きく切開します。
ノーベルガイドはインプラントを埋入するための穴だけを開けられるので、必要以上に歯肉を傷つけることがありません。大きく切らない「フラップレス(無切開)手術」ができるので、切開に伴う縫合や抜糸も不要になり、術後の出血・痛み・腫れが抑えられるという傾向があります。

治療期間を短縮できる
ノーベルガイドによって、切開をしない「フラップレス手術」が可能になるので、切開に伴う縫合や抜歯などを行わなくてすみます。その分、治療にかかる期間が短縮されます。
また、通常の治療では術後に傷口が治癒するまで待たなければいけませんが、その必要もありません。周囲の歯肉はほとんど傷ついていないので、すぐに次の工程に進むことができ、大幅な時間短縮につながります。
インプラントのメリット
1.食事の満足度が高い
インプラントは骨に埋め込んだ土台に人工歯を固定することで、自然な歯と同様の安定感を持ちます。
咀嚼や日常生活の中でこれが外れることはまず無く、しっかりと噛むことができるので食べる際に満足度が高くなります。
2.健康な歯への悪影響が無い
失った歯を人工歯で埋め合わせをする方法としては他に「ブリッジ」「入れ歯」と言った方法がありますが、(詳しくは後述しますが)これらの方法では健康な歯を傷つけてしまい、歯の「寿命」を削ることになります。
ブリッジ治療と比べた時のインプラントのメリット

ブリッジとは?
「ブリッジ治療」は、人工歯で補う部分の両隣の歯を削って土台にする方法で、例えば1本の歯を人工歯にする場合にその両隣の歯を削り、3個連結した人工歯の両端の2つの人工歯を削った歯に被せるという方法をとります。
後述の「部分入れ歯」に比べてバネを使っていないことでの高い審美性を持ちますが、削られた歯の寿命は大きく減られることになります。
インプラントでは周囲の歯に対して何かしらの施術を行う必要は無く、健康な歯の寿命をわざわざ削ることはありません。
入れ歯と比べた時のインプラントのメリット

「入れ歯」と聞くと、全ての歯を人工歯で補う「総入れ歯」を思い浮かべる人が多いですが、数本の歯を補う「部分入れ歯」というものもあります。
部分入れ歯は人工歯をバネで固定する方法になるのですが、金属製のバネは周囲の歯を傷つけてしまいます。
インプラントでは顎の骨に埋め込んだ土台に人工歯を固定する方法なので、周囲の歯に対する悪影響は発生しません。
インプラント治療の流れ
インプラントは、「検査・カウンセリング」「インプラント埋め込み手術」「アバットメント装着手術」「人工歯の作成・装着」「定期メンテナンス」という流れで行います。
1カウンセリング・診断

まず最初にカウンセリングを行い、その後に口腔内の状態や顎骨の状態を検査で把握し、それらを基に治療方針を話し合います。
2インプラントの埋め込み・結合・結合後の処置

治療方針が決定したら、まずは顎骨に穴を開け、そこにインプラントを埋め込む手術を行います。
インプラントがしっかりと顎骨に結合したら、歯ぐきを切開してインプラントの頭部を露出させ、人工歯と連結するパーツである「アバットメント」を取り付けます。
※結合後の処置に関しましては分けて行う場合がございます
3人工歯の歯型成形・装着

切開した歯ぐきが治るまで待ち、歯ぐきが治った時点で歯の型を取ります。
型に従って作製した人工歯を、インプラントに装着します。
※歯の型採り〜被せ物が完成するまで2週間〜1ヶ月かかります。
4装着後のメンテナンス

装着したら終わりではなく、その後は定期的にメンテナンスを行います。
※3ヶ月〜半年のペースでご来院ください。
メンテナンスの重要性
なぜ、インプラントの治療が完了したのにそれ以降も定期的に歯科医院に通い、メンテナンスを受けなければならないのか?
その理由は「インプラントを長持ちさせるため」です。
インプラント自体はそう簡単に破損することはありませんが、「歯周病」などによって歯周組織に何らかの変化が起こると、歯ぐきが下がってインプラントが露出したり、最悪の場合はせっかく埋め込んだインプラントを取り除かなければならなくなってしまいます。
そのため、定期的に検査を行い、インプラントや歯周組織、顎骨に異常が無いかを確認し、必要に応じて治療やクリーニングなどを行います。
骨の量に問題がある場合の手術方法
骨が薄い、骨の先に空洞があるといった事情があると、インプラントをしっかり固定することが難しくなってしまいます。
しかし、そういった場合でも、個々の症状に応じた治療法を用いることでインプラントを利用することができますので、ご安心ください。
Q&A
- Q インプラント治療は痛くないのでしょうか?
- A 麻酔をしてから手術を行いますので手術中は痛みを感じることはありませんが、手術後に麻酔が切れたときには痛みが生じることがあります。 痛み止めが処方されますのできちんと対処することができます。
- Q インプラント治療後の腫れはありますか?
- A 手術した部位に腫れや内出血を起こすことがありますが、時間の経過とともに症状は治まりますので安心してください。
- Q インプラント治療後の注意を教えてください。
-
A
インプラントは、一度一連の手術が完了したら後は放置しても良いということにはなりません。
歯周病によってインプラントの存続が危ぶまれるリスクが高いので、ご自宅での歯磨きはきちんと行ってください。
また、定期的に通院してメンテナンスを受けることで、歯周病や骨の状態などを把握し、適切な治療を受けることができます。
- Q インプラント治療は誰でも受けることができるのでしょうか?
-
A
既に歯周病などの口腔内の疾患を抱えている場合は、その治療から先に行います。
また、顎の骨に問題があり、インプラントをきちんと固定することができない場合には、顎骨を増やす治療を先に行うことがあります。
さらに、高血圧や循環器の疾患などを抱えているとインプラントの治療を受けることができませんので、カウンセリングの際に正直に申告しましょう。
何かの治療のために薬を飲んでいる場合もリスクとなりますので、カウンセリングで忘れずに申告しましょう。
料金表
診査・診断料
1ブロック | ¥0 |
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2ブロック以上 | ¥0 |
インプラント埋入費用
1本 | ¥275,000 ※ノーベルガイドは費用内に含まれております |
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補綴費用
金属冠 | ¥110,000 |
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フルジルコニア | ¥165,000 |
ジルコニアセラミック | ¥198,000 |
手術費用
GBR | ¥33,000~¥55,000 |
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ソケットリフト | ¥55,000 |
サイナスリフト | ¥220,000 |
※料金はすべて税込表記です。
※消費税率は、お支払い時点での計算になります。